コナラ

毎朝、商店街広場で行われるラジオ体操への行き来に、中の田公園にあるコナラの林を通り抜けていきます。林と言っても僅か数十本のコナラと他の落葉樹があるだけなのですが、この団地が出来る前の山野の面影を残す場所です。
都市公園の中の一角で、とても雑木林とは言えないのですが、写真で分かるように、雰囲気はあります。私が移ってきた当時は、下草が茂りヤマユリツツジが咲いていて雑木林そのものでした。
時移り、下草は全く消失し、地肌が露出している状態です。
今年は雨が多く、落ち葉が僅かながら堆積しているところから、たくさんのコナラが芽を出し群生状況となりました。落ち葉の効用は大きい。無いところはドングリが発芽する余地はなく、枯れてしまったどんぐりが堆積しています。
発芽したドングリが大きくなれば雑木林の更新になるかもしれない。私が子どもの頃の雑木林の更新は、ある程度の大きさになった木を切ることで発生するひこばえの成長によるものでした。しかし、この場所のように大木になってしまうと、老木でひこばえは出ず、例外なく根完全に枯れてしまいます。
いつのことになるかもしれないが、とりあえず落ち葉で保護しておこうと思い、かき集めた落ち葉を一体に敷き詰めたというわけです。毎朝30分の落ち葉掃きの運動にもう一つの楽しみが加わりました。