久しぶりの青山5丁目

 神宮前・表参道交差点近くでの打ち合わせが早く終わったので、久しぶりに渋谷方向にぶらぶらと向かう。ここ何日か来ているが、今日は仕事の最終の段取りを整え気分は軽やかで、昔の記憶地帯を歩いてみる気分になりました。
 青山学院大学。正門から図書館方面の景観だけは変わらない。それと、このイチョウ並木の左右の古い建物も。大学にとって昔から変わらない景観は重要で、アイデンティティ維持と卒業生の記憶維持、また学生獲得のマーケッティングのためと、いろいろな意味があります。
 最近は、郊外に散った大学の都心回帰が目立っています。しかし地価が上昇した現在、余程余裕がなければ学部を都心に戻すことは難しい。社会人を獲得する必要や宣伝的な意味で大学院の特定の専攻を都心のビルに設けることが一般的です。
 しかし私の母校は、文科系学部をすべてしかも4年間の過程も併せて渋谷に統合するという。表は昔の風景でも裏の敷地には学生収容のための大きなビルが建設されている。
 学ぶのは郊外の静かな方がいいか、都心の喧騒と隣りあわせで学ぶことの方がいいか。どちらにもメリットはあると思うが、やはりインターネットの時代とはいえ、あらゆる感覚が刺激され情報へのアクセスが容易な都心のメリットは大きいと思う。


 表参道のケヤキ並木。さすがに40年経てば大木になる。
 
 表参道の景色には昔の記憶を呼び起こすものがただ一つあった。この石垣、有名なニューヨークブランドのショウウィンドウだという。かつて坂に沿ってこの石垣が続いていた。