空き教室

小学校の卒業式に出席していた時、いつもの疑問がムクムクと起こってきました。
 卒業生は2クラス54人。空き教室が多いということはいつも聞いていたが、実際の所いくつあるのか。武蔵台小学校だけでなく、日高市全体ではどうなんだろうという疑問です。
 今回は聞いてみたいと思って速攻、市教育委員会に尋ねてみました。その回答が以下の票です。各校別に余裕教室数が出ており、これが日高市の公認空き教室数です。
 こういうデータは、日高市教育委員会発行の「平成23年度 日高の教育」には出ていません。施設と生徒数の現状については詳しいデータが出ていますが、空き教室の情報を出していないのはなぜか。地域の教育の実態を正確に知らせるには必須の情報だと思うし、将来の「少子化」は避けて通れない問題。いずれ、正面から問題にしなくてはならないデータです。
 「余裕教室調査票」というのは、右上に市町村コードナンバーが入っているように、文科省の全国調査によるものです。余裕教室というのは、文科省の定義によると、「児童生徒数の減少等により、既存の教室数と比較して学級数が減少し、将来とも恒久的に余裕となると見込まれる教室」ということです。
「児童・生徒数の推移」を見ると、小学校の全体の学級数と生徒数は、平成13年度からの10年間あまり変わっていません。学級数も平成13年度100と、平成23年度105(余裕教室数調査票)と変わっていません。
 学校別の推移を見ないと分かりませんが、全体では変わっていなくても学校別の差があるという事だと思います。武蔵台小学校は余裕が10で高萩北は余裕が1と、人口増減を反映した数字です。
 こういうデータを見ていると、日高市の将来の教育と、教育だけにとどまらない学校を基盤とする地域の再構成という問題等、いろいろなテーマ、課題がおぼろげながら浮かび上がってきます。