3月議会開会

 平成24年第1回定例会開会。日程や議案及び一般質問を行う議員・内容等については、議会HPをご覧ください。http://www.city.hidaka.lg.jp/10,21187,44,93.html
 今日は市長による議案の説明のみです。主として、平成23年度一般会計ほか各会計補正予算平成24年度一般会計ほか各会計予算について。平成24年度予算に関しては、市長が説明する歳入、歳出予算の重点について、説明資料がありました。
 市長の市政報告や議案の提案理由は、聞いていてやはり全体として不足していると感じます。その不足分を質疑で聞くべきということかもしれませんが、その取っ掛かりさえも分からないことが多いのではないか。議員の方で理解できないまま流れてしまう状況のように感じます。私たちも調査・研究して的を突いた質疑をしなければならないのだが、膨大な情報を前に足踏みしているというのが実情だと思います。
 執行部としては最低限のところで提案理由を出し、議員が理解できないところはそちらの事情、という所です。提案理由に関して、こういう不足状況なうえに予算にも地方主権の動向が反映し、ますます複雑化してきています。
 市長の市政報告や市長の予算決算の数字説明などでも今までプリントしたものが有りませんでした。聞きながらメモしても追い付かず、やはり議案の説明については情報提供が必要ではないかと思っていました。今回は、平成24年度の一般会計と特別会計についての提案理由のプリントがあって当然のことが実行されたという感じです。
 議員個々人が、行政との圧倒的な情報量と経験と知識の差のもとで立ち向かっても勝ち目はありません。議会の本来の機能から言えば、議会全体として執行部に対する行動をとるべきなのです。そこで議会として予算特別委員会を組織して審議することが必要になります。
 いま議会改革委員会の改革項目として、私は予算委員会設置を提案していますが、来年の課題です。これは全国の地方議会の大きな課題だと思います。二元性に基づく議会全体としての能力がいかに発揮出来るか、議会改革の目的はすべてそこに収斂します。琵琶湖の全国市町村研修所の研修会に出ても事情はどこも同じ、私も含めてですが議員みんないかに不勉強だということがよく分かります。
 しかし、市民が分からなくても済んでしまう、分からなくしている仕組みが強固な岩盤としてあることも事実。議員から仕組みを直して分かりやすくしてくれ、という声が出てきて当然なのですが、格好つけて分かったような顔をして黙っているのがいけない。そこに注文を付けていくことが、地方から国を変えていくことにつながります。
 とは言うものの、提案理由を読んで数字を見て質疑のネタを見つけなければなりません。
 補正予算の議案説明は、「数字はこうなったので提案する」、法的な背景があれば、「地方自治法○条による」。これだけです。木で鼻を括る、という感じです。
 予算書は、行政基準の「款、項、目、節」の区分けを読み解くパズルのようなものです。