議長選挙の方法

 議長選挙については、立候補者が所信表明を行って選挙で決めるという方向は決まりました。さすがに、この方向に反対する意見は出ませんでした。
 議員の根回しで決まることを、私はこの1年間「日高を変えたい市民の会」で批判してきましたし、全国的に広まる議会不信の背景があるのでどういう意見が出るのか注目していました。一方の意見は「こういう時代だから」という表現で立候補に賛成の方向を打ちだしましたが、「どういう時代」なのかについては言及はありませんでした。とまれ、「立候補で所信表明して選挙」の方向で一致しました。問題は方法です。
 私は、この最初の入口で新しい議会が改革の姿勢を示し実行しないと、日高市民の議会不信は一層深まるということを強調し、○○議員の提案した通り実行することを主張しました。
 つまり、傍聴者が出席している本会議場ですべて行うということです。これに対して非公開の場で、具体的には非公開の議員懇談会で所信表明を行って選挙を行う、という意見が出ました。
 違いは明らかです。公開の場で行うか否か。この違いは大きい。私は、選挙の公約で議会は全て公開とすることを謳っています。代表者会議の場では決定出来ないので各派持ち帰って検討し、13日の本会議前の議員懇談会で決めるということになりました。
 もう一つの問題がありました。それは、本会議で議長選挙を行えるか否か、ということです。
 このことについては前例がたくさんあります。全国市議会議長会という市議会議長から成る組織があります。自治体の議会事務局のサポート機関で、議会事務局もここの判断を拠り所としています。
 その全国市議会議長会が全国の市議会にアンケート調査を行った結果である「市議会の活動に関する実態調査結果」があります。それによると、議長の立候補制は、全国の778市のうち102市が導入し、5万人未満の240市のうち42市で導入しています。つまり、これだけの先例があり、本会議での選挙の是非が議論されてきました。
 その結果は、本会議の場で選挙は行ってはいけない、という法律の解釈です。日高市の議会事務局の見解も、全国市議会議長会の名前を挙げて示されました。
 本会議でダメとなると暫時休憩中もできないことになります。そうすると傍聴者の前で可能となるのは、本会議の召集直前になり、公開の場での実施はこの方法であることがはっきりしました。
 以上のような代表者会議での話を、13日の議員懇談会で座長が報告し決めることになりました。