春の畑と中国産ニンニク

 草ボーボー、菜の花ボーボーの中にニンニクが育っていました。昨年、収穫すべきものをそのままにしてあったのが芽を出し、大きくなったものです。草の中で防寒、防霜の効果もあったようです。昨年秋に植え替えたものよりずっと成長がいい。
 このニンニクは中国産です。スーパーで売っていた一番安い、確か1袋100円台のものです。日本の会社が生産委託をしたとのことで、産地の様子がネットで見られました。
 中国産のニンニクは種子処理をしているので、芽は出ないと言われてきました。しかし「生産委託」というニンニクをよく見ると、全部根が出かけています。これは出るんじゃないかと思って、実験のつもりで埋めてみました。2、3袋買っても安いから費用はどうということはありません。
 一昨年、この中国産を埋めた時、同時に青森産のニンニクも植え、これは収穫しました。国産ニンニクと中国産はどこが違うのか。
 味が違うそうです。国産はまろやかな味が出て、中国産は辛味があると言われています。料理人はもちろん国内産を使うとのこと。しかし、家庭で使う分には、味の違いはそれほど問題にはならないと思います。自分でも料理に使いますが気になりません。正調の料理を作るわけではないので、料理好きの方の意見は違うかもしれません。
 元のタネは中国産ですが、いま成長しているのは、日高の地の自然を2回経てきました。そういう意味では出自は中国でも、育ちは日本ということです。2回、日本の土の中で雨風と光を受ければ、もう故郷のことを忘れたでしょう。
 全く無肥料の人為を施さない状況で放っておけば、作物は本来の生き方を発揮します。放っておいたのは、そういう意味もありました。植え替えもしていないのに、いい成長ぶりです。今年植え替えて来年はどんなものになるか、楽しみです。

春の夕暮れ。日和田さん、駒高方面。



きれいな飛行機雲が出たので写真を撮ろうと思いました。しかし、あっという間に消えてしまいました。上空の温度が低くないからだと思います。その尻尾が栗の木の上に見えます。5時半の夕暮れの風景。



6時。畑から日和田山方面を見る。