「住環境を良くする会」スタッフ会議

 19日の続きの「3団地住環境を良くする会」のスタッフ会議。2回目の総会の議題内容の検討を行いました。12日の市との対話など、報告すべきことは沢山あります。経過はすべて明らかにし、それを踏まえた上で今後の活動をどうすべきかを図っていく、これに尽きます。そして会員の方々と情報を共有し、常に交渉や進捗のステージをともにしている気持ちを保持することが重要です。
 会議は、収集した材料をどう分析し、どう活かすかになると、喧々諤々、議論は熱を帯びます。原点は同じながら方法となるとそれぞれの観点が違ってきます。この議論を経ることによって、事の本質の理解が深まり、事実に基づく経過の把握精度が上がり、考え方、視点の共有レベルが高くなっていきます。
 しかし今までは、地域を超えて、行政区を超えて自らの意思で集まり、地域のことを議論するなどということはあり得なかった。私が参加している「日高まちづくりフォーラム」も、日高市全域から集まり市外からの参加もあるが、広範なまちづくりのテーマを勉強する会であって、明確な達成目標を掲げての組織ではありません。「住環境を良くする会」は明確な意志の集まりであり、いろいろな意味で従来の組織とは異なる刺激あるエキサイティングな場です。
 縦横無尽、自由闊達な議論は本当に楽しいものです。現在、自治会組織の硬直化が進み、自由な議論さえできない状況になっていることを思えば、こういう場に集って獲得できる交友と体験は貴重なものです。
 いかに会を理解してもらうか、情報を“詳しく、分かりやすく、早く”行う。なかなか全部を満足させることはむずかしいですが、基本は、活動状況の全体的解説と会が発信・受信する一次情報のお知らせおよび会員の意見の3つだと思います。それによって広報紙頁数が伸びることになってしまうのですが、資金と手間が許す範囲でできればいいというのが個人的考えです。
 同時に、先ほど書いた自由闊達と公開性によって、地域に生きる人間の復権(大げさでしょうかね)と生きる希望をともに追求できる雰囲気を表現できたらいいとも考えています。もちろん、それは会の活動が示す特徴と性格の発露であるのですが、そういう雰囲気が理解されればと思います。
 昨日、日高・飯能民主文庫の会事務局より、「住環境を良くする会」の記事を掲載したとのことで、広報誌が届けられました。その中の一節です。
 「これまで日高市では、住民に直接かかわることでも、行政や“利害関係者”の主導で行われてきたきらいがあります。手柄話をする議員も少なくありません。
 しかし今度ばかりは訳が違います。住民、まさしく住民が私利私欲を抜きに、お互いのために声を出したと実感します。
 会の運営も大したものと思います。状況をつぶさに伝え、疑問や意見にも耳を傾け、積極的な(原文ママ、に?)声を活かそうと努めていることに敬意を持ちます。自主的な募金が集まっていることもその証と思います」(「文庫館便り第124号」)
 これは嬉しい一文でした。こういう反響を励みにしていきたいと思います。