銀座で遭遇

 所用で新橋へ。時間があったので、銀座4丁目で地下鉄を降りて歩いていくことにしました。
 昔はいつも歩いていたが、今はもう本当に用事がなければ来るところではなくなった。何でももの珍しい感じで、当然ながらテレビで見るのとは違って面白い、楽しい。アジア語が飛び交うのも当たり前の世の中です。
 松坂屋の前を歩いていると、前から声がしました。
――お父さん、どこに行くんだ。
 おやーっ、長男がこちらに歩いて来るではないか。1年に一度しか会わないのに、銀座のど真ん中で息子に遭遇するとは記念すべき日だ。
私:新橋近くで用事があるんだ。会社のビルが有名な建築家の作品と聞いていたから見ていこうと思って向かっていたところだ。
息子:すぐそこだよ。これから打合せに出かけるところだが、30分くらいなら時間がある。忙しくてまだ昼飯食っていないんだ。
私:それじゃ、どこかレストランに行こう。いま3時だがこんな時間まで昼飯も食わずに仕事をするのか。まぁ、自分も日常茶飯事だったけど。
 とこんなことを言いながら4丁目の東芝ビル近くのレストランへ。私も忙しい、車で2時間走れば息子の所へ行けるがなかなか実現しない。その間に一人娘はどんどん大きくなって3歳近くなってしまった。時間は早く過ぎていくものだ。スマホの中の写真を見て、すぐ小学生だなと思いました。
 店員に撮ってもらう。