リハビリの時


 午前10時、母のリハビリ診察で病院にきました。内科の診療を受けてリハビリ室で約1時間強、リハビリの各種メニューを受けます。
 今日は、日和田山の上にもくもくと入道雲がわき、夏日の様相です。今年の夏の暑さをふと思い出しましたが、吹き渡ってくる風の涼しさと空のうろこ雲に季節はおかまいなく進んでいることを感じます。毎日眺めていると気がつかないのですが、緑の色彩の濃淡が微妙に変化していきます。そのうちあと少し経ったら、気が付いたらもう……、ということになるのでしょう。朝から登った人がもう一休み、頂上近くの岩場には、もう白い点がいくつか動くのが見えます。

 リハビリが終わるまでの1時間半、病院4階のレストランで待ちます。これは貴重な時間。細切れ状態になる時間のやりくりの中で溜まった新聞を読み、急ぎの書き物を書くチャンスです。

 レストランの席のまん前にそびえるモミの大木。このレストランは4階にあります。顔が上向くほど視線が上に移るほどの高さです。幹の根元は1階の敷地より少し下の高麗川の崖っぷちにあります。余程の樹齢だと思います。
 この老木が威勢がいい。枝の先端に上向きに突き出る牛の舌のような突起物。これは植物学的に正確なことは知りませんが、花ではないか。あちこちにニョキニョキと突き出る白い“牛の舌”を見ると、何か勢力絶倫をイメージしてしまいます。老木ながら樹勢の衰えを感じさせないモミの木の元気にあやかりたい、という気分です。

 横手台の住宅地を遠望。こうして見ると高いところにあります。
 稲刈りをやらねば、と気は焦ります。