ポール・ボッツの感動
龍角散のCMで思い出した感動
龍角散のCMにポール・ボッツが出ていました。思わず「オッ!」と思い、以前、テレビ番組で見たオーディションのことを思い出しました。あの時は感動しました。
この半年間で涙腺が緩んだのは、無名の携帯電話セールスマン、ポール・ボッツがイギリスの有名なオーディション番組の予選を通過した時のを記録を放映した1月のTV番組と、無農薬リンゴの栽培を記録した『リンゴの奇跡』の中で9年目の我慢の末に花が咲いたこと記した1行を読んだ時、この2回です。
CMを見てあの時の感動をもう一度、ではないけれど、どんな様子だったかもう一度見てみようとユーチューブで見てみました。スピーカーの音が割れてしまって美声は分からなかったのですが、感動の記憶は鮮明に蘇りました。http://www.youtube.com/watch?v=o5GUM8E0xPI
ネットで見ると、この番組を見て泣けた、感動したという記事が沢山出ています。私自身もそうですが、音楽に関心ない人も、無名の人の歌いっぷりに人生の偉大な記録として心の奥深い所に届くものを感じたのです。
ポール・ボッツデビューアルバム
ユーチューブでは、オーディションでポール・ボッツが歌って審査員の評を受けるところまでの場面が見られます。タイトルは「一夜にして世界的スターに、人生の大逆転劇全記録」とあります。
出ていく直前の「もう後戻りはできない」というセリフのところまでは、俳優による再現劇ですが、ステージに歩いて出てきたところからは本番の記録です。ここからが見どころ、いろいろな沢山の動画映像があるようですが、いくつか見たうちではこれが一番よかった。審査員とのやり取りの翻訳が字幕として出てきます。↓
http://stream.bmgjapan.com/paul_potts/britains_got_talent_01.asx
何度見てもいい!
ポールがマイクの前に立つ。
審査員はビアーズ・モーガン、アマンダ・ホールディング、サイモン・コーウェル
アマンダ:今日は何をやってくれるの?
ポール:オペラです。歌手になりたい。でも、なかなか自信が持てなくて。どうしても、自分を信じられなくて。
サイモン:では初めて。
歌い始めると――
アマンダが深呼吸を始め、ためいきに変わっていく。そして目に涙……
サイモンは唇にあてていたペンを離し、あんぐりを口を半開き……
ビアーズは表情がこわばり、目つきが変わる……
アマンダはさらに両手を交差して自分の肩を抱く……鳥肌がたったようだ
突然、観客の大歓声。
アマンダ、後ろを振り返り観客にうなづく。
ポールの歌が終わっても3人はしばしの沈黙。
口を開いたサイモンは、「本当に携帯のセールスマン? 驚いた、うまいな、意外だった」
アマンダ「私も驚いた」
サイモン「これまでにないタイプだ。とてもよかったよ」
ビアーズ「すごくいい声だ。このままいけば優勝できるかもしれない」
アマンダ「きっとあなたは磨けば光る、ダイヤモンドの原石のような存在よ」
楽屋でポール「信じられない、すぐ落とされると思った」
そして楽屋を後にする。
何度見てもいいです。人間が純粋なものに心動かされる瞬間。
ポール・ポッツのデビューのきっかけとなったイギリスのオーディション番組「ブリテンズ・ゴット・タレント」。日本テレビで1月13日(火)に放送されたのをたまたま見たのだが運がよかった。見過ごしていたら音楽を聞く時間もない私は、この感動に出会えなかった。
ポール・ボッツの半生が映画化されるとのこと。これは是非見に行こう。楽しみだ。