環境レポート

12月の議会閉会日だったか、環境報告書と外部評価報告書が担当部課から配布されました。この2冊子とも、市の行政活動の実情を知り考えるために重要なものです。
平成26年度 日高市環境基本計画 実施状況等報告書」(平成25年度事業対象)平成26年12月
「日高の環境 平成25年度版」(日高市環境基本計画実施状況等報告書 資料編)平成26年12月

環境基本計画報告書と資料編を見れば、日高市の環境に関してのすべての施策と市が行っている事業が分かります。環境基本条例(平成22年4月1日施行)に込められた理念を達成するために、その実行計画である基本計画を策定し、その確実な実施を推進するための年度版の発行が義務付けられています。
一般質問で質したことがあります。基本計画ができて1年以上経過するのに年度版の報告が出来てこないが趣旨を理解しているかと。このように網羅された施策資料が出来ることによって事実の一覧が可能となり、市民の理解がにすすむことにつながります。
単独ではなかなか見えてこない市の環境関係事業のつながりが明らかになり、全体的には相当な力が注がれていることが分かります。しかし、個々の事業の設計と目標をどこに置くかによって、また義務的ではない事業をどれだけ取り組むか、事業にどれだけ環境的配慮を組み込むかなどによって、市町村ごとの環境を重視するレベルが違ってきます。そういうことも報告書をよく見ることで分かってきます。
また、環境維持はボランティアや住民・企業の日常の努力が最も重要なのですが、報告書からはよく見えてきません。最近、よく思います。自分もそうなのだが、環境への思いで活動した友人たちが年をとって行動が伴わなくなってきたことを。また若い人、働く世代は生活を維持することが大変で、自主的なボランティアが減ってきているのではないかということも考えます。市民活動を活発にするためにも、協働の面から、環境を支える市民活動を幅広く伝える努力が必用です。
基本計画の趣旨からすれば、環境関係のボランティア団体やグループ、企業、関心ある個人全体に市の施策を理解して貰って、それが活動を通じて各方面広まっていくことが求められています。そうして少しずつ乱反射しながら浸透していく、気長な取組になりますが、コーディネートしていくのは行政です。NPOに委託している市もあります。